映画「ミステリと言う勿れ」とは?
映画『ミステリと言う勿れ』は、そもそもどういった作品なのでしょうか?原作や映画化までの経緯、作品の特徴などを整理していきましょう。
原作は田村由美の漫画
映画『ミステリと言う勿れ』は、『BASARA』や『7SEEDS』などで知られる漫画家・田村由美の人気ミステリー漫画を原作とする作品です。
2016年に小学館の漫画雑誌『月刊フラワーズ』で連載をスタートした同作は、独自の世界観からたちまち話題を集めました。2022年に菅田将暉主演で実写ドラマ化されると、2023年9月に満を持して劇場版が公開されました。
なお、田村由美の作品は多くがアニメ化・舞台化されていますが、実写ドラマ化されたのは同作が初となります。
不思議な空気感を持つ物語
『ミステリと言う勿れ』の大きな特徴として挙げられるのが、天然パーマで親しい友達を持たず、カレー作りが趣味という主人公・久能整(くのうととのう)のキャラクターです。
同作では、そんな久能整が数々の難事件に巻き込まれる中で、たぐいまれなる知識量と論理的な思考を用いて謎を解明し、同時に関係者の心を柔らかく解きほぐしていきます。
読者・視聴者の心に深く刺さる主人公の言葉の数々は、名言としてSNSなどでも広く取り上げられています。ミステリーの枠に収まらない不思議な空気感とカタルシスが、『ミステリと言う勿れ』の大きな魅力となっているのです。
映画ならではのお楽しみも
映画『ミステリと言う勿れ』で描かれるのは、テレビドラマでは未だ映像化されておらず、原作ファンからの人気も高い『広島編』です。
『広島編』は、広島を訪れた主人公が、思いがけず旧家の遺産相続トラブルに巻き込まれるエピソードで、謎の複雑さ・ストーリー展開の面白さで知られています。『広島編』の映画化が発表された当時、映画化を喜ぶファンたちの声がSNS上にあふれました。
そんな人気エピソードを、映画ならではのスケール感で描いているのが、映画『ミステリと言う勿れ』なのです。
映画「ミステリと言う勿れ」のキャスト人気ランキング算出方法
映画『ミステリと言う勿れ』のキャスト人気ランキングは、株式会社アーキテクトが行った独自調査を集計し、構成しています。以下、詳しい算出方法を解説します。
当社独自の集計方式で算出
映画『ミステリと言う勿れ』のキャスト人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』から算出したパワースコアをもとに構成しています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、タレントの認知度(顔や名前を知っている)と、誘引率(見たい・聴きたい・知りたい)を掛け合わせた数値です。
今回のランキングは、2023年5〜8月度に行われた調査をもとに作成しています。
映画「ミステリと言う勿れ」のキャスト人気ランキング
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 菅田将暉 | 30.3 | 2023年08月 |
1位 | 松嶋菜々子 | 30.3 | 2023年05月 |
3位 | 伊藤沙莉 | 26.1 | 2023年08月 |
4位 | 柴咲コウ | 24.9 | 2023年08月 |
5位 | 松下洸平 | 20.3 | 2023年08月 |
6位 | 滝藤賢一 | 19.5 | 2023年08月 |
7位 | 尾上松也 | 19.2 | 2023年08月 |
8位 | 鈴木保奈美 | 18.8 | 2023年08月 |
映画『ミステリと言う勿れ』のキャスト人気ランキングは、このような結果となりました。以下、キャストごとの主な経歴や、映画『ミステリと言う勿れ』で演じるキャラクターなどを紹介します。
1984年に『第9回ホリプロタレントスカウトキャラバン』にて審査員特別賞を受賞し、芸能界デビューした女優です。
女優デビューを果たした1986年、そうそうたるキャストが名を連ねた連続時代劇『おんな風林火山』で初主演を果たし、堂々たる演技で話題となりました。
1991年にドラマ『東京ラブストーリー』で大ブレイクすると、以降『愛という名のもとに(1992年)』『この世の果て(1994年)』などで主演を担い、誰もが知る人気女優となりました。一時芸能界を引退していたものの、2008年に復帰を発表し現在に至ります。
映画『ミステリと言う勿れ』では、物語の鍵となる少女・汐路の母親・狩集ななえを演じました。
1985年生まれ、六代目尾上松助を父に持つ歌舞伎役者・俳優です。1990年、『伽羅先代萩』の鶴千代役で初舞台を踏むとともに、二代目尾上松也を襲名しました。
俳優としての活躍も目覚ましく、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人(2022年)』や映画『源氏物語 千年の謎(2011年)』などに出演したほか、舞台・アニメの吹き替えなどマルチに活躍しています。
映画『ミステリと言う勿れ』では、お調子者の巡査・池本優人を演じました。
愛知県出身、仲代達矢主宰の『無名塾』からキャリアをスタートさせた俳優です。22期生として無名塾に入塾すると、舞台を中心に活躍し、徐々に活動の場をドラマ・映画に広げていきました。
作品の脇を固める演技派として、注目を集めることの多い人物です。主な出演作には、NHK大河ドラマ『龍馬伝(2010年)』やドラマ『半沢直樹(2013年)』、映画『許されざる者(2013年)』などがあります。
映画『ミステリと言う勿れ』では、交通事故で故人となった汐路の父親・狩集弥を演じました。
1987年3月6日生まれ、東京都出身の俳優・アーティストです。2008年にシングル『STAND UP!』でCDデビューすると、翌2009年に俳優活動をスタートさせました。
2019年のNHK連続テレビ小説『スカーレット』で認知度を高め、以降人気俳優として多数の作品に参加しています。
主な出演作には、ドラマ『最愛(2021年)』『最高の教師 1年後、私は生徒に■された(2023年)』などがあります。
映画『ミステリと言う勿れ』では、代々狩集家に仕える弁護士の孫・車坂朝晴を演じました。
1998年、ドラマ『倶楽部6』でデビューした、女優・アーティストです。
演技力に定評があり、ドラマ『オレンジデイズ(2004年)』やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎(2017年)』、映画『バトル・ロワイアル(2000年)』、ハリウッド映画『47RONIN(2013年)』など、多数の話題作に主演・準主演しています。
映画『ミステリと言う勿れ』では、汐路のいとこであり、相続人の1人・赤峰ゆらを演じました。
2003年のドラマ『14ヶ月~妻が子供に還っていく~』にて子役としてデビューした、千葉県出身の女優です。高い演技力と独自の存在感で、脇役から主演まで自在にこなす人気実力派女優として知られています。
主な出演作は、ドラマ『女王の教室(2005年)』『獣になれない私たち(2018年)』や、映画『劇場(2020年)』『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年)』などです。
映画『ミステリと言う勿れ』では、女性警察官・風呂光聖子を演じました。
1973年10月13日生まれ、神奈川県出身の女優です。モデル・キャンペーンガールを経て、1996年のNHK連続テレビ小説『ひまわり』のヒロイン役で女優デビューしました。
主な出演作には、ドラマ『やまとなでしこ(2000年)』『家政婦のミタ(2011年)』、NHK大河ドラマ『利家とまつ 加賀百万石物語(2002年)』などがあります。ドラマ『GTO(1998年)』で共演した俳優・反町隆史の妻としても知られる人物です。
映画『ミステリと言う勿れ』では、キャスティングが決まっているものの、役柄は明かされなかったことがSNSなどで話題となりました。
1993年2月21日生まれ、大阪府出身の俳優・歌手です。2009年に特撮ドラマ『仮面ライダーW』で俳優デビューすると、たちまちその演技力が評価され、出演作の途切れない人気俳優となりました。
映画『共喰い(2013年)』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を、『あゝ、荒野 前篇(2017年)』では第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、人気と実力を兼ね備えた俳優として知られています。
また、アーティストとしても活躍し、『まちがいさがし(2019年)』『虹(2020年)』などのヒット曲があります。
映画『ミステリと言う勿れ』では、主人公の大学生・久能整を演じました。
魅力的な人物を演じるキャストの実力に期待
映画『ミステリと言う勿れ』は、ドラマ化された人気漫画『ミステリと言う勿れ』の中でも特に人気の高いエピソードを映画化した作品です。
ドラマに登場したレギュラーキャスト陣はもちろんのこと、同作で初登場するキャストも多く、原作・ドラマを知っている人も知らない人もみな楽しめる作品となっています。
個性的で魅力あふれるキャラクターを演じるキャストについて、あらかじめ知っておくことで、『ミステリと言う勿れ』の魅力的な世界観をより一層満喫できるでしょう。