女性タレント

【最新インタビュー入り】期待の次世代演技派・髙石あかりが8月スタートのNHK夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』に出演

髙石あかり(たかいし・あかり)

誕生日 2002年12月19日
出身地 宮崎県
身長 160cm
所属事務所 エイベックス・マネジメント
公式サイト https://avex-management.jp/artists/actor/AKARI
公式ツイッター https://twitter.com/takaishi__akari
公式インスタグラム
https://www.instagram.com/a_akari1219/?utm_source=ig_profile_share&igshid=fzw0zgr26jtt

『キラットエンタメチャレンジコンテスト2014』でNARUMIYA ONLINE賞を受賞

髙石あかりが女優に関心を持ったのは、保育園に通っていた頃だった。ドラマ『花より男子』(TBS系)を見て主人公の牧野つくしを演じた井上真央に憧れて、卒業文集にも将来の夢として「女優さん」と書いたという。当時を振り返って、「人前に出るのが大好きな子どもでした」と彼女は話す。

2014年にavex主催の『キラットエンタメチャレンジコンテスト2014』のモデル部門でNARUMIYA ONLINE賞を受賞して芸能界入り。決戦大会は東京・品川ステラボールで開催されたが、彼女はイオンモール福岡で行われた2次予選の九州大会の思い出を語ってくれた。

「公開オーディションのステージにランウェイがあって、高いヒールを頑張って履いて歩いて、目の前の審査員の方やお買い物に来ている人たちに自分を見せるっていうことの緊張感と高揚感を覚えています。事務所に入ってアカデミー生としてレッスンを受けるようになりましたが、私の地元の宮崎にはアカデミーのレッスン場がなかったので、福岡までひとりでバスに乗って毎回片道4時間半の道のりを行ってました。レッスンは楽しいんですけど、行くまでが長くて(笑)。でも、慣れたらバスに乗った瞬間に眠りについて、降りるバス停に着く1~2分前には自然と起きるようになったので、あっという間でしたね」

舞台『鬼滅の刃』で竈門禰豆子役

2019年から本格的に女優活動をスタート。舞台『鬼滅の刃』シリーズ(2020年・2021年)で竈門禰󠄀豆子を演じて注目を集めた。

「『鬼滅の刃』の舞台は、本番もそうですけど、稽古中から得たものが多かったなと思います。私が一番強く印象に残ってるのが、目の前には敵、後ろには守らないといけないものがいて、感情をむき出しにするというシーンです。何回もやり直して、アクションもあったので体力的にも精神的にも糸が切れそうで、その瞬間に、舞台上にいる敵と守らないといけないもの以外に何も見えなくなって、涙も出てくるし、不思議な感覚でした。今でもそのときの感覚に陥りたくて演技をしてる部分があって、いい経験だったなと」

2021年に映画『ベイビーわるきゅーれ』で殺し屋の裏の顔を持つ主人公の女子高生・杉本ちさとを演じ、深川まひろを演じた伊澤彩織とW主演。演技力が高く評価され、2023年には続編の『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』が公開された。

「映画を見てくださった方に、“顔芸が爆発してた”とよく言われます。私は顔芸をしているつもりはまったくないんですけど(笑)、ちさとの感情表現とフザケを真剣にやってたら、そう言ってもらえるようになったみたいで。私にとっては、初めての主演だったということを含めて『ベイビーわるきゅーれ』は、すごく大きい作品です。1作目についてのいろんな反響を見て聞いて感じて、からの『ベイビーわるきゅーれ2』のクランクインだったので、すごい作品に私は出てるんだ…と思って」

映画『わたしの幸せな結婚』で今田美桜の妹役を怪演

2023年に入って、ドラマや映画の出演作が続いている。ドラマ『東京の雪男』(NHK Eテレ・2~4月)に、スーパーマーケットの店員・杉村結菜役で出演。このドラマでは磯村勇斗・北香那・山下容莉枝・安藤玉恵らの演技派俳優が活躍した。

「撮影現場で、キャストの皆さんの芝居力みたいなものを毎日感じて、“演技、楽しい!”って思いながら演じていました、どの撮影現場でも感じることなんですけど(笑)。『東京の雪男』は、アドリブみたいなものを入れて自由に演技していいよというシーンが多かった作品だったので、 いろんなアイディアを持ち寄ってやっていました。たとえば、ドアの隙間から部屋を覗くシーンがあって、“昔話の桃太郎が聞こえる”ってアドリブで付け加えたりして、使われませんでしたが(笑)。そういうふうに挑戦している感覚が楽しかったです」

4~6月に放送された『日本統一 関東編』(日テレ系)に内田伸子役で出演。HiHi Jetsの橋本涼主演によるドラマ特区『墜落JKと廃人教師』(MBSほか・4~6月)ではネガティブなヒロインの女子高生・落合扇言を好演した。3月に公開された小中和哉監督の映画『Single8』にも出演。

そして、Snow Manの目黒蓮が主演した3月公開の映画『わたしの幸せな結婚』では、今田美桜が演じたヒロイン・斎森美世の異母妹で姉を使用人のように扱う斎森香耶を力強く演じて、強いインパクトを残した。

「『わたしの幸せな結婚』で得たものが、今の自分にとって本当に大きくて。固定概念を覆していかないといけない役どころで、美世に対して香耶が与える恐怖をどうしたら出せるかについて、塚原あゆ子監督と何回もコミュニケーションを取らせていただきました」

これからの出演作としては、8月21日に放送開始予定のNHK夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』に蒔田彩珠が演じる主人公・笠松ほたるの幼なじみ・鍵谷美晴役で出演する。

「台本読み(ほんよみ)のときに、私が思う美晴をイメージして持って行ったら、監督さんがイメージする美晴と180度違っていたんです。そんなことは初めてで、改めて美晴を作っていくために監督とたくさんお話しました。現在は撮影中ですが、美晴という役は、普段の自分とすごく似てる部分が多いです。第1週目の台本の一番後ろにメモができるページがいくつかあったので、そこに自分と似てる部分、似てない部分を書き出しました」

8月公開の城定秀夫監督作品『セフレの品格 決意』にも出演

8月公開予定の映画『セフレの品格(プライド) 決意』にも出演している。湊よりこの人気レディースコミックの原作を小野莉奈・中村守里らが出演した『アルプススタンドのはしの方』、松本穂香主演の『恋のいばら』などを手がけた城定秀夫監督が映画化。髙石あかりは家出をしている17歳の少女・山田咲を演じている。

「『セフレの品格』で演じた咲がけっこう重い部分を持っている子だったので、私のイメージだけではちょっと補えないなと。内面は深いけど、表面は浅くしたい、みたいなイメージだったんです。そういう“深いけど浅い”という矛盾をどうやったら作れるんだろうと考えて、咲の過去を知っていくしかないなと思ったので、役の参考になるようないろんな映画を見たりしました」

『セフレの品格』の撮影中は、撮影現場に行く前に役作りのためにしていたルーティンがあったという。

「“自分は今、咲だ”と思って聞くとすごいきつく聞こえる曲がいくつかあって。普通に聞くとまったくそういう曲ではなくて、愛のある歌なんですけど、その愛が咲にとっては嫌だったりするので。毎日、撮影現場へ行く前に、その曲を順番に聞くと、私自身もつらくなって、気持ち悪くて、ぐちゃぐちゃになるんですよね、その気持ちをこぼさないように持って行って、撮影現場で全部爆発させる…という繰り返しでした」

20歳の髙石あかりの素顔は?

ドラマや映画でいろんなタイプの女性を鮮やかに演じてきたが、素顔はどんな女の子なのだろうか?と聞くと、彼女は素直な言葉を紡いで答えてくれた。

「まわりにいる人から言われる私の印象がそれぞれ違っていて、“超元気”だという人もいれば、“何もしゃべらないね”と言う人もいたり。でもそれは、特にしゃべらなくても心地いいから、その人の前ではしゃべらない自分になるのだろうし、どれも自分なのかなと最近は思っています。『わたしの一番最悪なともだち』が“自分とは”というテーマがあるドラマなので、私もこの作品の撮影中に自分を見つけたいなって。いろんな面が1つになっていくのか、そのままいくつもの自分で行くのかはわからないですけど、20歳の髙石あかりは、こんな感じです。休みの日は、私はチェーン店が好きなので、大好きな回転寿司チェーンに行ってカウンターで黙々とご飯と向きあって食べるのが幸せですね。誰かと一緒にごはんを食べるのも好きですけど、ひとりで食べるのも好き。最近は“卵がふわふわだった”とか、食べたものについてメモするのが好きです」

ドラマ台本にメモ書きをしていたという話と合わせて考えると、髙石あかりはメモをするのが好きなのかも。

「そうかもしれないです。ふと思った感情をスマホのメモに書いていますが、自分の大切なことを書くノートもあって、やりたいことだったり、夢とか目標みたいなものを書いています」

今後の目標は、「もっともっと演技の幅を広げていくこと」だと語る。

「演じながら感じたのは、“人間には矛盾が多いな”ということです。そういう矛盾が人間らしくて、深さだと私は思っていて。でも、演技で矛盾を作り出すのは難しい。矛盾があるということは普通の人ということなのだと思いますが、普通の人を演じることがどれだけ難しいかということを、今、『わたしの一番最悪なともだち』で演じている美晴を通じて感じていて。いつかは普通な人を演じたときに、誰から見ても“どこにでもいそうな人だな”と思ってもらえる女優さんになりたいなと思います。自分とかけ離れた役もやってみたいですし、今は気持ちの中で演技のことがいっぱいですね。ずっとこういう気持ちを持っていけたら、毎日が幸せなんだろうなって」

演技に対して真摯に向き合っている髙石あかりは、その豊かな感性が魅力的だ。門脇麦・伊藤沙莉・二階堂ふみ・小松菜奈・杉咲花らに続く、日本映画/ドラマ界期待の演技派ヒロイン女優の新星に浮上したと言っていい。

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締切:2023年8月31日(木)

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※ご応募はお一人様1回限りでお願いいたします。

 

文/高倉文紀

評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などのメディアで女優・女性アイドル・男性俳優の取材や分析を展開。

https://note.com/tokyodiorama

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