旬の女優インタビュー 石井杏奈・後篇
4月9日に主演映画『砕け散るところを見せてあげる』が公開される石井杏奈。公開中の映画『ホムンクルス』にも出演しているほか、4月クールはドラマ『ゆるキャン△2』(テレ東系)、『ガールガンレディ』(MBS・TBS系)に出演。
インタビュー後篇では、22歳になった彼女がどのような人なのかに迫りたい。
「自分は人見知りです」と言わなくなりました
──演技を始めた頃と比べて、心境の変化はありますか?
最初の頃は現場で大先輩にあたる共演者に囲まれて、「この方たちと私なんかが会話していいのだろうか?」と思って不安や緊張がありました。
でも、あるときに、緊張して小さなお芝居になってしまうよりも、大きくお芝居をして、ありのままの自分で勝負したほうが自分のためにもなるなと思いました。そのときから、緊張は悪いことだと考えるようになり、撮影現場での緊張がなくなりました。
──『砕け散るところを見せてあげる』は高校生役でしたが、最近は演じる役柄が広がっていますね。
今、私は22歳で、学生役と大人の役の両方を演じている時期なので、学生の役が来た次に年相応な大人っぽい役が来ても、その場で切り替えられるようになりたいと思っています。
──ストーリーや役柄の性格にもよるでしょうが、今は学生役と社会人役では、どちらがすんなりと入りやすいですか?
学生の方が、慣れている部分があります。やはり、制服も着慣れていますし、経験してきたことがあるので。ですが、大人の役は、まだ経験していないことも多いので、自分よりも年上の役だったりすると「どうしたらいいのだろう?」と思いますが(笑)、逆に楽しさもあります。
──石井さんは、どんな学生時代を送っていたのですか?
よくお友達と話していました。明るくもなく暗くもなく、普通の子だったと思います。
──その頃と比べて、変化したところはありますか?
前は人見知りをしていましたが、人のことを知りたくなりました。その人がどんな人生を送ってきたのか、今どういうことを考えているだろうかということを聞きたくなり、人見知りをしなくなりました。それが一番の変化です。
──そういうふうに思うのようになった、きっかけはあるのですか?
映画で共演した方に、「自分は人見知りですと言う人は自分に保険をかけている。“人見知りだから話しかけないでください”と思われてしまうのは、もったいないんじゃない?」と言われたことがあり、本当にそうだなと。そこから「自分は人見知りです」と言うのはやめて、様々な人と話すようになりました。
思ったことを話すことで自分のことを好いてくれた人を大切にしたいですし、嫌われてしまったら、なぜ嫌われたのかを考えるのが大事だと思っています。そのほうが、自分を成長させることができるなと。
──さまざまな人たちと話していると、いろんな人がいるなと感じますか?
「こういう考え方の人もいるんだ」とも思いますし、自分がどう見られているのかもわかるので面白いです。
──2021年は、どのように頑張りたいですか?
今年は、考えている時間がないくらいに、前だけを向いていたいです。今振り向いたら、止まっちゃいそうで。お仕事もプライベートも、終わったときに「あっという間だった」と思えるような1年にしたい。好きなことを楽しみながら、やっていきたいです。
──今、プライベートでは何をするのが好きですか?
ごはんを作ることです。緊急事態宣言が出て外食ができなくなり自分で作るようになり、すごくハマってしまいました。
和食を作ることが多いのですが、スパイスカレーとかも作ります。様々なジャンルの料理にチャレンジしたいです。今までは自己流だったのですが、これからは料理本を見てマネしながら作るのもありだなと思ってます。
■映画『砕け散るところを見せてあげる』
2021年4月9日公開
出演:中川大志 石井杏奈
井之脇海 清原果耶 松井愛莉/北村匠海 矢田亜希子 木野花/原田知世/堤真一
監督・脚本・編集:SABU
原作:竹宮ゆゆこ
配給:イオンエンターテイメント
石井杏奈(いしい・あんな)
誕生日 1998年7月11日
出身地 東京都
所属事務所 LDH JAPAN
公式サイト https://www.ldh.co.jp/management/ishii_anna/
公式インスタグラム https://www.instagram.com/anna_ishii_official/
公式ツイッター https://twitter.com/kudake_movie