乃木坂46・樋口日奈と賀喜遥香の特別対談の後篇。2021年、樋口は新春ドラマ『教場Ⅱ』（フジ系）に出演。人気俳優・女優の登竜門となっている同ドラマで、警察官を目指す坂根千亜季役を好演した。そして4月には、シアターコクーンの舞台『フラガール-dance for smile-』に主演。06年の映画で蒼井優が演じたフラガールのリーダーを演じて注目された。
一方の賀喜は、4月から、TOKYO FM『SCHOOL OF LOCK!』の『アーティストLOCKS！』木曜レギュラーに就任してラジオパーソナリティーとして活躍。また5月に始まった日テレ系の冠番組『乃木坂スター誕生！』では遠藤さくら、早川聖来とともに第1回放送の歌唱者に選ばれ、『ロンリー･チャップリン』を歌い上げた。
「強さ」をまとい始めた2人
——樋口さんは今年『教場Ⅱ』『フラガール』など、女優としての躍進が目覚ましいです。その経験が、乃木坂46の活動に生きているところはありますか？
樋口 そうですね。乃木坂の中にいると自分がダメダメに思えて、「応援してくれる方はいるけど、みんなと比べると少ないし……」とかネガティブに考えることが多かったんです（笑）。でも外でお仕事をして、監督さんや演出家の方に褒められたときに、やっと自分で自分を認められるようになってきて。
スタッフさんからも、そのタイミングで「変わったね」と言ってもらえたりしたので、自分に自信を持つことの大事さに気付きました。
——賀喜さんは、最近、成長できたと思うことはありますか？
賀喜 立ち直るのが早くなったなと思います（笑）。私もめちゃめちゃネガティブで、それが嫌で坂道オーディションを受けたところがあるんです。でも乃木坂に入っても自分の変え方が分からなくて、落ち込んだりヘコんだりしてきて。
最近ようやく、感情をどう捉え直して、どこをどう直していけばいいのかを考えられるようになって、ちょっと心が強くなったかなと思います。
樋口 賀喜ちゃんは、ずっと強いイメージがありましたね。『夜明けまで強がらなくていい』（19年）で初めて選抜に選ばれたとき、4期生の子たちは忙しかったと思うんですよ。
特に賀喜ちゃんは1人で全国キャンペーンを回っていたので、1期生の中でもよく話してたんです。「賀喜ちゃん、絶対疲れてるよね〜。あれは可哀想だよ〜」って（笑）。
賀喜 あはは（笑）。
樋口 でもメンタルが強くて、ブレない感じがあって。たぶん、自分の中で全部消化して解決してるんだろうなっていう気がしてました。
——樋口さんも、そういうところがあるんですか？
樋口 私もまだ若いときは、同じ1期生のお姉さんたちに甘えることができなくて。甘えてかわいがられているメンバーを見て、羨ましいなと思ってたんです。
賀喜ちゃんもきっと自分からはあまり行けないタイプだと思うので、共感できるところがありますね。
——賀喜さんにとっては、樋口さんはどんな存在ですか？
賀喜 乃木坂を見ていて、一番素敵だなと思っていたのがダンス。そのダンスの見せ方が本当にキレイなので、私はすごく憧れてて。
今、演技をすることでもう一段階、乃木坂の活動も楽しくなったと言っていらっしゃるのを聞いて、そんな方でもまだ努力されているのがすごいなあと。だから……何だろう。すごい、好きです（笑）。
樋口 あはは、私も好き（笑）。
今、無我夢中になっているもの
——『ごめんねFingers crossed』に「無我夢中 追いかけるその欲望」という歌詞があります。お2人が今「無我夢中」になっていることは？
賀喜 私は箱庭系のスマホゲームです。野菜を育てたり収穫したりして、ちょっとずつお庭を大きくしていくんですけど、そのために体力が必要なんです。でも時間が経たないとなかなか体力がたまらないので、「たまったかな？」って、常にスマホを気にしてます（笑）。
樋口 それ、お母さんもやってるよ。
賀喜 えーっ（笑）。
樋口 私はペットを飼いたいけど、飼えないから、代わりに植物を買ったんです。多肉植物っていうんですか？ ぷにぷにした植物を育て始めたら、すっかりハマっちゃって。その植物に、1人で話しかけたりしてます。今はそれを枯らさないように、無我夢中です（笑）。
27thシングル「ごめんねFingers crossed」
2021年6月9日発売／ソニー･ミュージック
初回仕様限定盤Type-A〜D（CD＋Blu-ray）1900円＋税
通常盤（CD）1100円＋税
樋口日奈（ひぐち・ひな）
誕生日 1998年1月31日
出身地 東京都賀喜遥香（かき・はるか）
誕生日 2001年8月8日
出身地 栃木県所属事務所 乃木坂46合同会社
公式サイト https://www.nogizaka46.com
公式ツイッター https://twitter.com/nogizaka46
公式フェイスブック https://www.facebook.com/nogizaka46
インタビュー・文/泊貴洋
