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乃木坂46・樋口日奈&賀喜遥香が語る『ごめんねFingers crossed』

2011年から乃木坂46のメンバーとして活動してきた1期生の樋口日奈と、18年に4期生として加入した賀喜遥香の特別対談が実現。

樋口は雑誌『JJ』専属モデルや女優としても活躍し、賀喜も女優、ラジオパーソナリティーと活動の幅を広げている。注目度の高い2人に、27thシングルへの想いや最近の心境変化などを語り合ってもらった。

クールでせつない、意外性のある夏曲

——乃木坂46にとって27枚目のシングルとなる『ごめんねFingers crossed』。楽曲を最初に聴いたときの印象は?

樋口 夏曲っていう感じがしなくて、すごく意外性がありましたね。今までの夏の表題曲とは違った、クールな感じが素敵だなあと思いました。

賀喜 私も夏っぽい明るい曲かなと思って聴いてみたら、すごく大人っぽいというか、儚くて、せつない感じがする曲で。すごく好きでした。

——「今だってもちろん好きだけど なぜだろう あの頃には戻れない」というサビのフレーズや、「幸運を祈る」という意味がある「Fingers crossed」という言葉が印象的です。

樋口 ダイレクトに受け取ったら、この歌のような経験がある人と、まだない人がいるんじゃないかなと思うんです。だからみんなが共感できるかと言ったら分からないですけど、年齢や経験を重ねれば重ねるほど捉え方が変わってきて、長く愛される曲になるんじゃないかなと思いました。

個人的には、「君の幸せを祈ってるよ」という歌詞が、卒業するまっちゅん(1期生の松村沙友理)にかぶって、気持ちが乗りましたね。今回のダンスの指を絡めるポーズも、「幸運を祈ってるよ」っていう意味が込められてるんです。

——4期生からは早川聖来さんが初の選抜入り。同期の賀喜さんはどう感じましたか?

賀喜 聖来はすごくファンの方のことを思っていて、コロナで会えなくなった期間も、一生懸命メールを書いたり、ブログの更新をしたりしていて。がんばっているところをずっと見てきたので、うれしかったです。

——賀喜さんは、19年の24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』で初選抜でした。先輩としてアドバイスを求められたりは?

賀喜 ええーっ(笑)。でも、「選抜入りを目標にがんばってきたけど、いざなると、どうしたらいいかわからない」と言われたので、「聖来はずっとがんばってたんだから、今までの聖来のままでいいと思うよ」と話しました。

「演じる」ことで楽しくなってきた

——樋口さんは5度目の選抜で、初選抜は14年の8thシングル『気づいたら片想い』でした。そのときの気持ちは覚えてますか。

樋口 当時、16歳だったかな? もちろんうれしかったんですけど、その頃はアンダーの子が、順番に選抜を経験させてもらえる感じだったんです。ファンの方もそれを分かっていたと思うから、うれしい反面、ちょっと複雑な気持ちもありました。

——今回、選抜入りを知ったときのお気持ちは?

樋口 久しぶりに選抜に選んでもらったんですけど、今、3〜4期の子の勢いがすごいから、ファンの方も、いろいろと思う人がいるんだろうなあと。きっと傷つくだろうから、あんまりエゴサはしないようにしようと思いました(笑)。

——そんなことはないと思います(笑)。

樋口 あと、1期生として、少しでも表現の幅を広げられるように、力になれたらなとも思いました。

私は最近、「乃木坂の曲をどう演じるか?」とお芝居的に考えるようになって。曲を表現するのに、アイドルらしい顔だけじゃなく、曲によっては髪を振り乱したりとか、これまでとは変えていきたいなと思うようになったんです。

——それは、いつ頃からですか。

樋口 本当に最近です。今までは、ライブの映像を見るのも嫌だったんですよ。みんなカワイイから、自分は映りたくないって思っていたタイプ(笑)。

でも「どういう人を演じて、この曲を歌おうかな?」と考えるようになったら、「ここでは、こういう表情で表現しよう」とか考える時間が楽しくなってきて。映像をチェックするのも苦ではなくなってきました。

10年目にして、また1つ、乃木坂の楽しさを見つけることができたかなって。

——賀喜さんも1曲1曲「演じる」という感覚はあるんですか。

賀喜 私たち4期生はたぶんまだそこまで行けてなくて、歌って踊るので精一杯。だから先輩のそういう姿に憧れるし、いつかその領域に達したいです。

「大人になった乃木坂」を見てほしい

——『ごめんねFingers crossed』は、乃木坂46にとって、どういう作品になりそうですか。

樋口 さくちゃん(4期生の遠藤さくら)がセンターだったりもして、これからの乃木坂がいっぱい表現されている曲。今までのシングルの中でも新しい曲調、新しい歌詞の曲だと思うので、少し大人になった、新しい乃木坂の姿を印象付けられるシングルになったらいいなあと思います。

賀喜 大人と言えば、MVもたくさん車が出てきたりして、めちゃめちゃカッコイイです(笑)。

——2021年も後半戦に入りました。下半期の抱負は?

賀喜 コロナ禍でファンの方と直接会えないながらも、私たちにできることをもっともっとやっていこうと、スタッフさんたちも動いてくださっています。

そんななかで私たちもがんばって成長したいと思っているので、その挑戦をみなさんに応援していただけるとうれしいです。(後篇に続く)

 

27thシングル「ごめんねFingers crossed」


2021年6月9日発売/ソニー・ミュージック
初回仕様限定盤Type-A〜D(CD+Blu-ray)1900円+税
通常盤(CD)1100円+税

 

樋口日奈(ひぐち・ひな)

誕生日 1998年1月31日
出身地 東京都

賀喜遥香(かき・はるか)

誕生日 2001年8月8日
出身地 栃木県

所属事務所 乃木坂46合同会社
公式サイト https://www.nogizaka46.com
公式ツイッター https://twitter.com/nogizaka46
公式フェイスブック https://www.facebook.com/nogizaka46

インタビュー・文/泊貴洋