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浜辺美波が人気コミックの実写化映画『約束のネバーランド』で赤毛に変身して主演

旬の女優インタビュー 浜辺美波・前篇

新世代の主演女優として、フレッシュな魅力で人気を集めている浜辺美波。12月18日に公開された『約束のネバーランド』は、全世界累計発行部数2600万部以上を誇る『週刊少年ジャンプ』連載コミックを映画化。浜辺は、孤児院の仲間とともに脱獄を計画する主人公・エマを演じている。

『ジャンプ』連載マンガの実写化ならではの難しさがありました

──『約束のネバーランド』は年下の共演者がたくさんいたので、今までの主演の撮影現場とも心持ちがまた違ったのではないですか?

お手本になる背中を見せていきたいなと思いました。シーンごとの空気感を自分が作り、ちょっと泣いてしまっていたり、違う方向を向いていると感じた子がいたら同じ方向に導いてあげたいなと。また、この作品では走るシーンが多かったので、子どもたちといかに同じペースで必死に走ることができるかというのが難しかったです。

──今回演じたエマは、原作に合わせて、普段の浜辺さんと髪色も違って、いつもと違う雰囲気ですね。

髪の毛が特徴的でしたからね。私は、髪色はお話の設定にはあまり関係がなかったので茶色のままでも良いのではないかと考えたりもしましたが、どのくらい原作を再現すれば世界観に溶け込むことができるのかなど、みなさんといろいろ話し合い、毛質にもこだわりながら髪の色や長さを調整していきました。

──浜辺さんが演じたエマは天真爛漫な女の子です。

絶望の状況の中で、エマだけが希望を信じて「みんなと一緒なら、きっとなんとかなる」と思っているんです。みんなを明るくする太陽のような存在感を、私も出していきたいと思いながら演じていました。こういう人ってなかなかいないので、身近にいたら頼りになるだろうし、後ろを歩きたくなるんだろうなと思いました。それとやっぱり、エマにとってはレイとノーマンの2人がいることが大きいのだろうなと演じながら感じました。肩を並べて、切磋琢磨して、背中を預けられる友達が2人もいるというのは大きいですね。

──監督からはエマを演じるにあたって、どのようなお話がありましたか?

「エマはとにかく明るくしてほしい」と言われました。しっとりとなりそうなシーンであっても、どんなときも笑顔を忘れないで太陽のようにいてほしいと言われて。だから、どんな状況になっても前を向いていこうと撮影しながら思っていました。

──そういう役を演じていると、映画を撮影している期間中は、普段よりも元気だったりしていましたか?

役柄としてテンションを上げていかないといけなかったですし、子どもたちの笑顔に触れて、「私も頑張らなきゃ」と元気が湧いてくることも多かったです。みんながいたからこそ乗り越えられた撮影現場でした。

──体力の面で、たいへんだったことはありますか?

山での撮影が多かったので、空気が薄いですし、真夏なのに朝や夜は寒くて、その変化についていけなくて自分でも気づかないうちに体力が消耗しているという部分がありました。地上に戻ってくると体が軽くて、体力がついたなとほかのお仕事をしていても感じることがあります。

──浜辺さんは今までにもマンガや小説が原作の映画やドラマで演じてきました。

今回は、ほかの原作がある作品とはまた違う難しさがありました。『ジャンプ』に連載していたマンガは、ファンの方が多いですし、戦うシーンがあったり、独特の世界観と個性的なキャラクターがあって、実写にしたときに楽しんでもらえるようなものにするためにどうしたらいいかを見出すのが難しい気がして。ずっとそのことを考えながら、演じてました。

後篇に続く

■映画『約束のネバーランド』

2020年12月18日(金)全国東宝系公開

©白井カイウ・出水ぽすか/集英社
©2020映画「約束のネバーランド」製作委員会
原作:「約束のネバーランド」白井カイウ・出水ぽすか(集英社 ジャンプコミックス刊)
監督:平川雄一朗
脚本:後藤法子
音楽:得田真裕
主題歌:ずっと真夜中でいいのに。「正しくなれない」(UNIVERSAL MUSIC)

浜辺美波 城桧吏 板垣李光人
渡辺直美/北川景子

 

浜辺美波(はまべ・みなみ)
誕生日 2000年8月29日
出身地 石川県
所属事務所 東宝芸能
公式サイト https://minamihamabe.futureartist.net/
公式ツイッター https://twitter.com/MINAMI373HAMABE
公式インスタグラム https://www.instagram.com/minami_hamabe.official/