男性タレント

Da-iCEが6か月連続リリースで多面的な魅力をアピール!

(取材・文:音楽と人をつなげたい音楽マーケッター・臼井孝)

ここ数年、J-POPシーンにおいて男性グループの活躍が目覚ましい。キラキラな日本語ポップスを歌える強みを前面に出したジャニーズを中心とした日本のスター勢、高いダンススキルや自作のメロディーやラップなども手掛ける韓国出身勢、そしてワイルドな男気あふれるビジュアルなパフォーマンスを魅せるEXILE TRIBE勢と、さらにはアニメキャラ動画と実際のLIVEを往き来する2.5次元アイドルと、大混戦を極めている。

その中で、4オクターブのツインボーカルと、ストイックなダンスパフォーマンスで人気を集めているのがDa-iCE(ダイス)だ。彼らは2011年に結成したボーカルの大野雄大・花村想太と、パフォーマーの工藤大輝・岩岡徹・和田颯による5人組で、2014年にシングル「SHOUT IT OUT」にてメジャーデビュー。前述のどのグループに属することなく、日本語ポップスを歌える強みと高いパフォーマンス力を両立させながら、スマッシュ・ヒットを飛ばしてきた。

【レコード会社を移籍して、より自分たちらしい音楽に】

そんな彼らが、2020年にレコード会社をエイベックスに移籍した。2021年には自身初の全国アリーナツアーも決定している彼らが、今何を想うのか、高音ボーカルに定評のあるメンバーの花村想太さんに多忙のなかインタビューをお願いした。まずは、レコード会社移籍についてその理由や、その後の変化について尋ねてみた。

「デビューからユニバーサルさんにお世話になって、2019年にはベストアルバムまでリリースをさせて頂きました。移籍はメンバーだけでなく、スタッフさんとの打合せをたくさん重ねて決まったことですが、あえて言うならば、Da-iCEは「6」という数字を大切にしているグループなので、節目として、そしてさらなる飛躍を目指して、まる6年となるこのタイミングでレーベル移籍という選択をさせて頂きました。

エイベックスに移籍して、タイミングもあると思いますが、TVアニメ『ONE PIECE』やドラマ『極主夫道』の各主題歌など、皆さんに知ってもらえるようなタイアップをいただきました。

また、制作面では、セルフプロデュースという部分で、なるべく作詞か作曲にメンバーが携わることを念頭に、より自分達の「音楽」を届けられる環境になったかなと思っております。」

【6か月連続リリースはどれも個性ぞろい】

デビューから6年経過してレコード会社を移籍した彼らは異例の6か月連続を敢行。これまでの中でも極めてキャッチ―な「DREAMIN’ ON」、極めてセクシーな「amp」、極めてドラマティックに歌い上げた「image」、そして極めてエモーショナルな「CITRUS」と、いずれもDa-iCEの魅力満載の楽曲ばかりだが、いくつかのポイントについて答えてもらった。

「6か月連続リリースは、下半期の過ぎる時間のスピードがとても速く感じました。ただ、新しい楽曲をすぐに聴いていただけるのは凄く嬉しかったです。

特に第3弾の「image」は僕が作詞・作曲を担当させてもらいましたが、すごく悩みました。実はDa-iCEの楽曲のほとんどが約2オクターブの音域で構成されていますが、3オクターブ近い音域をこの1曲に入れることで、他との差別化を図りました。Da-iCEだからこそ歌える音楽にもこだわりたい。ただ、その一方で、第1弾の「DREAMIN’ ON」のように、キャッチーな曲もしっかりとやっていくのがDa-iCEらしいのかなと思っています。

そして、CDが11月25日発売となる第4弾「CITRUS」は、作詞を僕と(工藤)大輝君で担当しましたが、実際にドラマの台本や、原作コミックを読んだうえで書かせていただいたので、物語にリンクして聴いてもらえるかと。この曲はパワーがすごく必要なので、本当は裏声で歌いたくなるくらい高音のサビ頭部分をミックスボイスというテクニックで強めに歌うのが難しかったです。

さらに第5弾は「EASY TASTY」というタイトルで、(5作の頭文字を繋げることで)無事に“Da-iCE”は完成しました!! 」

【カラオケ人気1位に歌謡曲寄りの「恋ごころ」、4位に花村自作詞の「わるぐち」】

ここにDa-iCEのカラオケの人気曲TOP10を並べてみた。この調査時点まででオリコンTOP10シングルが18作もある彼らの中で、最も人気なのが意外にもノンタイアップの「恋ごころ」。また、4位の「わるぐち」、8位の「I still love you」、10位の「一生のお願い」などシングルのカップリングやアルバム収録曲まで支持されているのが興味深い。さらに、調査わずか1ヶ月で9位に入った「DREAMIN’ ON」についてもポイントを尋ねてみた。

「1位の『恋ごころ』は、様々なフェスで歌わせていただく機会が多く、その度にこの曲に対する感想がすごく多かったんですよ。ミュージックビデオもシンプルで、曲調も歌謡曲寄りで幅広い人に伝わりやすいのかもしれませんね。

4位の『わるぐち』は、ファン投票の1位にも輝いた楽曲で、僕がDa-iCEの曲として初めて一人で歌詞を書いた思い入れのある曲なので、とても嬉しいです!リアルな男女の恋模様があるあるソングっぽくて良いのかも。」

「『DREAMIN’ ON』は、本当に難しい曲なので、僕達と同じようにしようと無理に地声で張り上げず、高音部分は裏声を使って無理なく歌う方がいいかなと思っています。」 

【タレントパワースコアとしては、30代の男性と、10代後半~30代前半の女性に人気】

認知度(名前を知っている)×関心度(もっと知りたい)から算出されるタレントパワーランキングのスコア。これを見ると、10代から30代の幅広い女性ファンに加え、彼らよりやや年上の男性ファンにも多く支持されていることがわかる。この辺りについてもどう感じているか尋ねてみた。 

「フェスやイベントに出演する際、自分たちはメンバーの自己紹介を敢えてしていません。その代わり、Da-iCEという名前を覚えて帰ってもらいたいとMCでお伝えしています。それで、本当に少しずつではありますが、“グループ名を聞いたことがある”という人が増えているという実感はあります。でも、その数はまだまだ少ないので、まずはDa-iCEという名前をしっかり覚えてもらった上で、一人ひとりの個性も知ってもらえるよう頑張ります!

男性ファンには、特別な意識はしていませんが、男性も見やすく、女性ファンが男性にもおススメしたくなるよおうなお洒落な振り付けや男らしい振り付けが多いからでしょうか。あと『ONE PIECE』の影響も大きいでしょうね。

女性で若い方が多いのは、やはり学校が多いのかなと思います。今は自分の好きなモノを掘れる世の中なので、Da-iCEマニアがクラスに一人いてくれるだけで、すごく波及しやすいのかなと思っています。」

【ファンへのメッセージ “自分の夢を心の底から叫べるような世界に”】


最後に、ファンの方に向けてメッセージをお願いしました。

「やはり先ず世界が元通りになることを望んでいます。今は夢を見るにはあまりにも厳しい世界だと思います。僕達もそうですが、沢山の方々にとってこの一年は想定していたものではなかったと思います。でも、また自分の夢をがむしゃらに、心の底から叫べるような世界になることを願っています!!

 


2020年11月25日発売 CDシングル『CITRUS』
【SG+DVD+スマプラミュージック&ムービー】
AVCD-94947/B ¥1,800(+税)
[CD]

  1. CITRUS(日本テレビ系日曜ドラマ「極主夫道」主題歌)
  2. Splash 2020
  3. CITRUS –Instrumental-

[DVD]
Da-iCE TVスペシャル–THE SENSE OF SMELL-

【SG+DVD+GOODS+スマプラミュージック&ムービー】
AVCD-94948/B ¥3,500(+税)
[収録内容同上]
★[GOODS]CITRUSマスクスプレー
★オリジナル特典:メンバー別ソロジャケットカート