【企業のキャスティング担当者も必見】Z世代にもよく知られている！50代以上男優認知度TOP20

Z世代にもよく知られている50代以上男優認知度TOP20の算出方法

株式会社アーキテクトが実施しているタレントパワーランキングの定期調査で、調査対象として登録されている50歳以上男優の中でZ世代（10代＋20～24歳の男女）の回答において認知度（顔と名前を知っている）が高かった順にランキング化しました。タレントパワーランキング調査は2月、5月、8月、11月に実施。今回は、2024年8月度と5月度に調査を行ったデータを使用しています。タレントの年齢は2024年11月1日現在です。

なお、俳優の活動よりもバラエティや歌の活動が中心となっている人は除きました。ここでは2021～2024年に地上波・BS・CS連続ドラマのレギュラー出演、単発ドラマ主演と映画出演を合わせて3作品以上のタレントを対象としています。

※Z世代は、一般的には1990年代後半から2010年代前半に生まれた世代とされています。ここでは10代と20～24歳を合わせた回答データを使用しました。

秋ドラマで主演する遠藤憲一・反町隆史・水谷豊・藤木直人もランクイン

20位は片岡愛之助です。1972年3月4日生まれ、大阪府出身。子役を経て、1981年に歌舞伎界入り。1992年、六代目片岡愛之助を襲名しました。2013年にドラマ『半沢直樹』（TBS系）の黒崎駿一役で脚光を浴びて、テレビドラマでも活躍するようになります。

2023年に公開された映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』に出演。同作品のメガホンを取った武内英樹監督の最新作映画『はたらく細胞』（2024年12月13日公開）では肺炎球菌役を演じています。Z世代の人気が高い映画やドラマにもよく出演していることから、認知度が高くなっています。2025年放送予定のNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』にも出演します。

19位は哀川翔です。1961年5月24日生まれ、鹿児島県出身（徳島県生まれ）。路上パフォーマンス集団「一世風靡セピア」のメンバーとして活躍後、俳優としてデビュー。Vシネマにも多数出演して、2004年の映画『ゼブラーマン』で主演作品100作目を記録しました。

最近では2024年2月に公開された前田敦子主演映画『一月の声に歓びを刻め』に出演。10月7日スタートの桐谷健太主演ドラマ『Qros(キュロス)の女』（テレ東系）ではブラックジャーナリスト役を演じています。

18位は竹中直人です。1956年3月20日生まれ、神奈川県出身。1980年代にはシティーボーイズ、いとうせいこうらと演劇・コントユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を結成して、バラエティでも活躍。1996年にはNHK大河ドラマ『秀吉』で主演しました。

2024年7月に公開された浜辺美波主演映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』でも豊臣秀吉役で出演するなど、幅広く活躍してZ世代でも知名度が高くなっています。10月11日公開の映画『はじまりの日』にも出演しています。

16位には2名が同スコアで並んでいます。1人目の16位は沢村一樹です。1967年7月10日生まれ、鹿児島県出身。雑誌『メンズクラブ』の専属モデルとして活躍後、1996年に俳優デビュー。2000年に『浅見光彦シリーズ』（TBS系）の主役に抜擢されました。

2024年前期NHK連続テレビ小説『虎に翼』で活躍したほか、7月期の『南くんが恋人!?』（テレ朝系）には「南くん」を演じた八木勇征の父親役で出演しました。秋は10月20日スタートの神木隆之介主演ドラマ『海に眠るダイヤモンド』（TBS系）に出演しています。

反町隆史も16位です。1973年12月19日生まれ、埼玉県出身。モデルを経て、1994年に俳優デビュー。1997年にはドラマ『ビーチボーイズ』（フジ系）で竹野内豊とW主演して脚光を浴びました。2015年には『相棒Season14』（テレ朝系）で冠城亘役を演じ、Season20まで水谷豊が演じる杉下右京の相棒をつとめました。

2024年1月期のドラマ『グレイトギフト』（テレ朝系）で主演。10月8日にスタートしたドラマ『オクラ』（フジ系）では杉野遥亮とW主演しています。

藤木直人が15位にランクインしています。1972年7月19日生まれ、千葉県出身。1995年に内田有紀主演版映画『花より男子』の花沢類役で俳優デビュー。2003年に上戸彩がヒロインを演じたドラマ『高校教師』（TBS系）で主演しました。

2024年春のドラマ『アンチヒーロー』（TBS系）に出演。秋は10月18日に放送を開始したドラマ『D&D〜医者と刑事の捜査線〜』（テレ東系）で主演しています。

13位は同スコアで2名。1人目は西島秀俊です。1971年3月29日生まれ、東京都出身。1992年にドラマ『はぐれ刑事純情派5』（テレ朝系）で俳優デビュー。1993年に放送された木村拓哉主演の月9ドラマ『あすなろ白書』（フジ系）などで注目を集めました。最近では2021年に米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督の映画『ドライブ・マイ・カー』で主演して、海外でも高く評価されました。

芦田愛菜がヒロインを演じた2024年1月期のドラマ『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』（TBS系）で主演。9月に公開された長澤まさみ主演の三谷幸喜監督最新作『スオミの話をしよう』にも出演しました。

もうひとりの13位は中村獅童です。1972年9月14日生まれ、東京都出身。元歌舞伎役者の初代中村獅童の長男として生まれ、1981年に二代目中村獅童を襲名して歌舞伎界入り。2002年に映画『ピンポン』に出演して脚光を浴びました。

2024年1月、『王様戦隊キングオージャー』（テレ朝系）にゲスト出演して話題を集めました。10月25日に公開された、『ピンポン』を手がけた曽利文彦監督の最新映画『八犬伝』に七代目市川團十郎役で出演しています。

12位は水谷豊です。1952年7月14日生まれ、北海道出身。1967年に俳優デビュー。1978年に放送されたドラマ『熱中時代（教師編）』（日テレ系）で主演して注目を集めました。長女はNHK朝ドラ『ブギウギ』でヒロインを演じた趣里です。

2024年秋は、2000年にスタートして人気シリーズとなっている主演ドラマ『相棒』（テレ朝系）のSeason23が放送されています。

11位は遠藤憲一です。1961年6月28日生まれ、東京都出身。1980年代から多くのドラマや映画に出演。2009年、『湯けむりスナイパー』（テレ東系）で連ドラ初主演。

2024年1月期の永野芽郁主演ドラマ『君が心をくれたから』（フジ系）など若手俳優との共演も多く、Z世代でも知名度が高くなっています。10月22日にスタートしたドラマ『民王R』（テレ朝系）で主演し、12月公開予定の『劇場版ドクターX』にも出演します。

Z世代で知名度が非常に高い佐藤二朗

稲垣吾郎が10位にランクインしています。1973年12月8日生まれ、東京都出身。SMAPのメンバーとして活躍し、1992年に『二十歳の約束』（フジ系）で連ドラ初主演しました。2017年から香取慎吾、草彅剛とともに「新しい地図」として活動しています。2020年にはNHK連続テレビ小説『スカーレット』に医師役で出演しました。

2024年4～7月放送のドラマ『燕は戻ってこない』（NHK）に出演したほか、6月に公開された河合優実主演の映画『あんのこと』に週刊誌記者役で出演しました。

9位は佐藤二朗です。1969年5月7日生まれ、愛知県出身。舞台での活動を経て、『ごくせん』（日テレ系・2008年）、『勇者ヨシヒコシリーズ』（テレ東系・2011年～）、『今日から俺は!!』（日テレ系・2018年）などで個性的な存在感で活躍しました。

2024年3月に公開された映画『変な家』で間宮祥太朗とW主演。10位の稲垣吾郎も出演した『あんのこと』では主人公を救おうとする準主役の刑事を演じました。全年齢での認知度では50代以上男優30位で、この世代での認知度の高さが目立っています。12月公開予定の映画『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメン VS 悪魔軍団〜』にも出演します。

堺雅人が8位にランクインしています。1973年10月14日生まれ、宮崎県出身。2000年にNHK連続テレビ小説『オードリー』で連ドラ初レギュラー。2013年、主演ドラマ『半沢直樹』（TBS系）が大ヒットして社会現象になりました。

2023年にはドラマ『VIVANT』（TBS系）で主演して人気を集め、Z世代の認知度も高くなっています。2024年10月から放映開始となったマクドナルド「サムライマック」の新CMでは、人気キャラクターのハローキティと初共演しています。

7位は松平健です。70代以上ではZ世代の認知度は1位です。1953年11月28日生まれ、愛知県出身。1975年に俳優デビュー。1978年から時代劇『暴れん坊将軍』（テレ朝系）で主演。2004年に発売された『マツケンサンバⅡ』が大ヒットして、NHK『紅白歌合戦』にも出演しました。

2024年秋にスタートしたNHK連続テレビ小説『おむすび』では橋本環奈が演じている主人公の祖父を演じています。「マツケンサンバ」の知名度の高さもあって、この世代でも高い認知度を示しています。

6位は陣内孝則です。1958年8月12日生まれ、福岡県出身。1980年にメジャーデビューしたロックバンド「ザ・ロッカーズ」のボーカルを担当。1982年にバンドが解散して、俳優に転身。初期トレンディドラマの代表作として知られる『君の瞳をタイホする!』（フジ系・1988年）、『愛しあってるかい！』（フジ系・1989年）で主演しました。

最近では2024年1月期の『大奥』（フジ系）、6～8月にWOWOWにて放送・配信され、10月からテレビ東京にて放送されているドラマ『ダブルチート 偽りの警官 Season2』にも出演。

阿部サダヲの認知度が上昇してトップ5入り

5位は阿部サダヲです。1970年4月23日生まれ、千葉県出身。1992年に俳優デビュー。2007年、宮藤官九郎脚本の『舞妓Haaaan!!!』で映画初主演。2011年には芦田愛菜と鈴木福が活躍した『マルモのおきて』（フジ系）で主演。

2024年1月期の主演ドラマ『不適切にもほどがある!』（TBS系）が話題となり、8月公開の映画『ラストマイル』にも出演。Z世代での認知度は前回（5月）の47.3％から上昇して、この世代での認知度上昇率では50代以上男優の中で1位でした。12月公開の永野芽郁・佐藤健主演映画『はたらく細胞』にも出演します。

4位は草彅剛です。SMAPのメンバーとして1991年にCDデビュー。俳優としても1997年放送の主演ドラマ『いいひと。』（カンテレ・フジ系）で注目を集めました。2021年、映画『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しました。

2023年後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』でも活躍。2024年5月には主演映画『碁盤斬り』が公開されました。

3位は阿部寛です。Z世代における認知度60代男優部門では1位です。1964年6月22日生まれ、神奈川県出身。『メンズノンノ』の人気モデル出身。1987年公開の南野陽子主演映画『はいからさんが通る』で俳優デビュー。2000年に放送された仲間由紀恵主演ドラマ『TRICK』（テレ朝系）で脚光を浴び、2012年公開の主演映画『テルマエ・ロマエ』も大きな話題となりました。

2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』で武田信玄を演じたほか、ドラマ『VIVANT』で活躍しました。全年齢における50代以上の男優認知度では4位で、Z世代における認知度ランキングのほうが、１つ順位が高くなっています。

2位は大泉洋です。1973年4月3日生まれ、北海道出身。1996年に結成された演劇ユニット「TEAM NACS」に参加。1996年放送開始のバラエティ番組『水曜どうでしょう』（北海道テレビ制作）が全国的な人気となりました。2004年に俳優として本格的に東京進出して、2009年に『赤鼻のセンセイ』（日テレ系）で主演。

俳優としてだけでなく、多くのバラエティ番組での活躍によってZ世代においても知名度が抜群に高くなっています。2024年6月に主演映画『ディア・ファミリー』が公開。2025年1月には主演映画『室町無頼』が公開されます。

1位は木村拓哉です。1972年11月13日生まれ、東京都出身。1988年に結成されたSMAPのメンバーに選ばれ、俳優としては1996年に『ロングバケーション』（フジ系）で連ドラ初主演。高視聴率を記録しました。

2024年4月期の『Believe－君にかける橋－』（テレ朝系）で主演。12月30日に主演映画『グランメゾン・パリ』が公開されます。全年齢での50代以上男優の認知度でも1位となっていますが、Z世代でも同じように高い知名度となっています。Z世代の中でも、特に20代前半女性では認知度が92％に達しています。

文／高倉文紀

評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などのメディアで俳優の取材や分析を展開。

https://note.com/tokyodiorama

前ページに戻る