F1層の支持が特に高い男性タレントBEST10/女性タレントBEST10の選定方法
タレントパワーランキングは、アーキテクトが年4回実施しているタレント調査です。日本国内で活動するタレントから認知率の上位者をリストアップして、認知度(「名前も顔も知っている」と回答した割合)、誘引率(名前も顔も知っていると答えた回答者の中で「もっとい見たい・聞きたい・知りたい」と回答した割合)を調査しています。
調査結果は、10代〜60代の男女を5歳きざみで集計。認知度と誘引率を掛け合わせて算出した、タレントの「人気度」の指標がパワースコア(タレントパワー)です。
今回のランキングは、2024年2月度調査で20~34歳女性(F1層)におけるパワースコアのランキング順位をベースに、男女全世代でのパワースコアとのポイント差や順位差などを精査して、「F1層での支持が特に高いタレント」を選び、ランキング化しました。
この世代のパワースコアランキング上位に入っていても、ほかの世代で同様にスコアが高い人はランキングに入れていませんので、F1層におけるパワースコアのベスト10とは異なります。ランキング順位は評論家の高倉文紀が監修しました。
F1層の支持が特に高い男性タレントBEST10
第10位 山﨑賢人
10位はサントリー「生ビール」などのCMでも活躍中の山﨑賢人です。2024年1月に主演映画『ゴールデンカムイ』が公開されて注目度が上昇しました。
男女全体でのパワースコアの順位では56位(男性タレント部門での順位、以下同様)ですが、F1層の回答に限ると22位で、この年代での支持が高くなっています。
第9位 山田裕貴
2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』にも出演した山田裕貴が9位。2024年1月クールに放送されたフジ系月9ドラマ『君が心をくれたから』で永野芽郁が演じた主人公の相手役を演じたことで、注目度が上昇。
F1層でのパワースコアの順位は、2023年11月度の43位から2024年2月度は22位にランクアップしました。山﨑賢人と同スコアですが、山田は男女全体では76位でスコア差が山﨑より大きいため、上位となりました。
第8位 SixTONES
ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹の6人によるアイドルグループ・SixTONESが8位。2024年1月10日に通算4枚目のアルバム『THE VIBES』が発売され、注目を集めました。
男女全体では233位、F1層では18位。2023年版のランキング(2023年2月度のデータを使用)に続いてトップ10入りしています。
なにわ男子のメンバーがベスト10入り
第7位 道枝駿佑(なにわ男子)
7位は、なにわ男子の道枝駿佑です。2024年1月クールのドラマ『マルス-ゼロの革命-』(テレ朝系)で主演しました。
男女全体では273位(21.8ポイント)に対して、F1層では12位(41.6ポイント)で、スコア差は19.8ポイントとF1層での支持が高くなっています。
第6位 山田涼介(Hey!Say!JUMP)
昨年は10位だったHey!Say!JUMPの山田涼介が今年は6位。
男女全体のパワースコアは66位、F1層では11位。2024年1月に公開された映画『サイレントラブ』で主演しています。
第5位 生田斗真
5位は生田斗真です。パワースコアの全体順位では88位ですが、F1層ではトップ10入りして8位で、男女全体1位の大谷翔平(F1層では9位)のスコアを上回っています。
2024年5月に公開される山下敦弘監督の映画『告白コンフェクション』で主演します。
第4位 目黒蓮(Snow Man)
2023年は主演ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系)などで活躍した、Snow Manの目黒蓮が4位にランクイン。男女全体で66位、F1層では6位。
2024年3月から放送されているキリンビール「晴れ風」のCMに出演しています。
第3位 千鳥
F1層でのパワースコア男性5位のマツコ・デラックス、6位タイの二宮和也は男女全体でも同じようにスコアが高く、ここではF1層での支持の高さから千鳥が3位にランクイン。
幅広い世代から支持されて男女全体で10位ですが、F1層ではさらに人気で4位に入っています。2024年3月31日に復活した『すぽると!』(フジ系)にキャプテンとして出演します。
第2位 菊池 風磨(Sexy Zone)
2位はSexy Zoneの菊池風磨。男女全体のパワースコアで82位に対して、F1層ではサンドウィッチマン(男女全体でも2位)に次ぐ3位にランクイン。2023年秋にスタートしたバラエティ番組『何か“オモシロいコト”ないの?』(フジ系)でMCを担当して、新しい魅力を見せています。
1位は大河ドラマでも主演した30歳俳優
第1位 吉沢亮
昨年は8位だった吉沢亮が今年の1位です。男女全体では49位に対して、F1層では1位で、スコア差17.5ポイントはベスト10に入った中では2番目に大きな数値となっています。
2024年4月13日から主演ドラマ『PICU 小児集中治療室 スペシャル 2024』(フジ系)が放送されているほか、7月には映画『キングダム 大将軍の帰還』が公開されます。
F1層の支持が特に高い女性タレントBEST10
第10位 椎名林檎
10位はシンガーソングライターの椎名林檎です。男女全体では67位(女性タレント部門の順位、以下同様)に対して、F1層では31位。
書き下ろしの新曲『人間として』が2024年4月スタートの石原さとみ主演ドラマ『Destiny』(テレ朝系)の主題歌になることが発表され、注目を集めています。
第9位 榮倉奈々
9位にランクインしたのは榮倉奈々です。男女全体では68位、F1層では30位。2024年からみずほ銀行、MTGの美容ブランド「ReFa」(山田裕貴と共演)の2本の新CMに起用されて注目を集めています。
第8位 TWICE
TWICEが8位。2023年の『紅白歌合戦』(NHK)には日本人メンバーのモモ、サナ、ミナによるユニット「MISAMO」が初出場を果たしました。男女全体で134位、F1層では26位。2024年夏には日本での5thアルバムが発売予定です。F1層の女性72位にはNiziUが入り(男女全体では129位)、この世代でのK-POP人気を示しています。
テレビ番組出演急増のピン芸人・やす子がベスト10入り
第7位 やす子
7位は、元自衛官のお笑いピン芸人・やす子。2023年はテレビ出演が増えて、前年と比べて出演番組本数が増えたニホンモニター調べ「2023ブレイクタレント」で4位にランクインしました。男女全体でも37位に上昇していますが、F1層では16位(前回70位)に長澤まさみと同スコアで並んでいます。
第6位 阿佐ヶ谷姉妹
6位はお笑いコンビの阿佐ヶ谷姉妹です。男女全体で27位、F1層では12位(前回27位から上昇)で石原さとみ、川口春奈の2人と同スコアで並んでいます。マイペースな存在感が、幅広い年代で支持されています。
第5位 中条あやみ
5位はCM出演も多い中条あやみ。2024年1月に公開された重岡大毅主演の映画『ある閉ざされた雪の山荘で』のヒロインを演じ、注目を集めました。男女全体では21位、F1層では10位にランクイン。4月19日公開の映画『あまろっく』では江口のりことW主演しています。
第4位 渡辺直美
4位にはSNSのフォロワーが多いことでも知られる、お笑いタレントの渡辺直美がランクイン。男女全体では30位ですが、F1層では8位で今田美桜と同スコア。F1層のパワースコア女性ベスト20には渡辺直美、阿佐ヶ谷姉妹、やす子のお笑いタレント3組がランクインしていて(男女全体のスコアではお笑いで最高位は27位の阿佐ヶ谷姉妹)、この世代での女性お笑いタレントの支持の高さがわかります。
『不適切にもほどがある』で好演した仲里依紗が3位
第3位 仲里依紗
昨年は9位にランクインしていた仲里依紗が3位。男女全体では59位ですが、F1層では6位と、この世代でのスコアが非常に高くなっています。男女全体とのスコア差は、女性ベスト10に入った中ではTWICEに次いで大きい13.7ポイントとなっています。
ここ数年は2020年に開設したYouTube公式チャンネルが若い女性層から支持を集めていますが、さらに2024年1月クールは宮藤官九郎・脚本のドラマ『不適切にもほどがある』(フジ系)で活躍して、順位を大きく上げています。
第2位 戸田恵梨香
F1層でのスコアでは新垣結衣が2位、橋本環奈が3位、日本テレビの水卜麻美アナが4位に入っていますが、この3人は男女全体とのスコア差が小さいので、F1層のスコアが特に高くなっている戸田恵梨香が2位となりました(男女全体では17位)。2024年1月から「NURO光」のCMに起用されています。
第1位 北川景子
昨年と比較して、女性タレントのベスト10に2年連続でランクインしたのは、北川景子、戸田恵梨香、仲里依紗の3人だけで、残りは顔ぶれが変わっています。1位は、昨年2位だった北川景子です。男女全体では5位、F1層では1位。
2023年は大河ドラマ『どうする家康』に出演しました。2024年1月に第二子を出産。2016年にDAIGOと結婚してからはプライベートの姿も女性層の支持を集めて、2023年11月には、子育てをしながら芸能活動をする芸能人を対象としたオリコンニュース「好きなママタレントランキング」で2年ぶりの1位に輝きました。
文/高倉文紀
評論家。『日経エンタテインメント!』『日刊ゲンダイ』などのメディアで俳優・アイドルの取材や分析を展開。
https://note.com/tokyodiorama
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