化粧品のCMの傾向は?
化粧品のCMに起用される女優は、肌がきれいであること以外にもポイントがあります。どのような女優が起用されるのか、CMの傾向と併せて紹介します。
「憧れ」と「リアル感」がポイント
化粧品のCMに起用される女優は、大前提として肌がきれいであることが求められます。かつては若手女優が出演することが多かったものの、近年は中堅・ベテラン女優も起用される傾向です。
その理由として、ターゲットが年代別で細分化していることが挙げられます。ターゲットと同世代の女優を起用し、年齢に応じた『目指せる美しさ』を訴求しているのです。
ターゲットの女性から見て、かっこよさ・健康的な色気・美肌を備えていると感じられる女優が多く起用されています。
季節の変わり目に多くなる
化粧品のCMは、春と秋に多くなる傾向にあります。春と秋は、ファッション・メイクのトレンドが変わるため、コーディネートに合ったメイク用品が求められます。
また、季節の変わり目は紫外線対策・保湿ケアなど、スキンケア方法を変更する時期でもあります。
トレンドや服装の変化、スキンケア方法の変更などの理由により、季節の変わり目に化粧品のCMが多くなるのです。
美容関係のCMに関する規制
CMを放送するにあたっては『CM考査』があります。CM考査とは、視聴者に誤った情報を与えない信用できるCMかを判断するために、必ず行われるものです。
化粧品の場合、『医薬品医療機器等法(薬機法)』に抵触していないかどうかも調べます。医薬品医療機器等法において、化粧品は体を清潔に保ったり、肌・髪を健康に保ったりするものとされています。
『口唇にうるおいを与える』『肌にツヤを与える』など、化粧品の効能・効果は厚生労働省によって定められており、著しい表現をすると規制の対象になり得るため、必ずチェックされる流れとなっているのです。
出典:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 | e-Gov法令検索
化粧品のCM出演女優の人気ランキングの算出方法
化粧品のCM出演女優の人気ランキングは、『株式会社アーキテクト』が実施しているタレントパワーランキングの最新調査結果をもとに抽出しました。ランキングの調査方法について紹介します。
当社独自の集計方式で算出
化粧品のCM出演女優の人気ランキングは、株式会社アーキテクトが実施する業界最大規模のタレント調査『タレントパワーランキング』をもとにパワースコアを算出し、データに基づいてランキングを作成しています。
パワースコアとは、調査結果をもとに、顔と名前を知っている『タレントの認知度』と、見たい・聴きたい・知りたいを数値化した『誘引率』を掛け合わせた値です。
今回のランキングは、『若手』は20代・『中堅』は30代の女優の中から、2023年11月度に行われた調査をもとに作成しています。なお、ボディケア(日焼け止めなど)製品のCM出演者は除き、現在放送中(2024年1月17日時点)のCMのみを対象としています。
化粧品のCM出演女優の人気ランキング【若手】
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 広瀬すず | 40.1 | 2023年11月 |
2位 | 橋本環奈 | 39.6 | 2023年11月 |
3位 | 今田美桜 | 37.2 | 2023年11月 |
4位 | 川口春奈 | 35.1 | 2023年11月 |
5位 | 上白石萌音 | 30.0 | 2023年11月 |
6位 | 中条あやみ | 28.2 | 2023年11月 |
化粧品のCM出演女優の人気ランキング【若手】を紹介します。フレッシュなイメージで、若い女性に訴求力がある女優がランクインしています。
1997年2月4日生まれ、大阪府出身のモデル・女優です。2011年、ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルオーディションにて、グランプリに選ばれ芸能界入りしました。
2017年から、カネボウ化粧品『KATE』のCMに起用されています。モデル・女優以外にも、ラジオ番組やバラエティ番組にも多数出演する人気ぶりです。
2024年には、江口のりことダブル主演を務める映画『あまろっく』が公開予定です。
1998年1月27日生まれ、鹿児島県出身の女優です。
2011年に第7回東宝シンデレラオーディションで審査員特別賞を受賞し、NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~(2011年)』で女優デビューを果たしました。
映画『君の名は。(2016年)』でヒロインの声優を担当したほか、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ(2021年)』でヒロインを演じた経歴を持ちます。
2021年には、第一三共ヘルスケア『ミノン アミノモイスト』のCMに起用されました。
1995年2月10日生まれ、長崎県出身のモデル・女優です。2007年、第11回ニコラモデルオーディションでグランプリを受賞し、専属モデルとして活動を開始しました。
映画『マイ・エレメント(2023年)』で主人公の声優を務めるなど、目にする機会が多い人気女優です。
川口春奈は、ヘアメイクアップアーティスト・河北裕介によるブランド『&be(アンドビー)』の、イメージキャラクターを務めています。
2023年に公開された『三つの顔』をテーマにしたCMでは、3種類の異なるメイクで表情を変えて話題になりました。
1997年3月5日生まれ、福岡県出身の女優です。女優として活動する以前は、地元福岡でモデル活動をしていました。
近年では、映画『ヲタクに恋は難しい(2020年)』でリア充女子を好演したほか、映画『東京リベンジャーズ(2021年)』で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。
2023年に、コーセーコスメポート『ソフティモ クリアプロ クレンジングバーム(クリアプロ)』のCMに抜擢され、メイクを落とした素顔を披露しました。
1999年2月3日生まれ、福岡県出身の女優です。福岡県の地方アイドルグループで活動していたところ、インターネットで注目を集めました。
映画『セーラー服と機関銃 -卒業-(2016年)』で主演を務め、以降『銀魂』シリーズや『斉木楠雄のΨ難(2017年)』など、多くの映画・ドラマに出演しています。2024年に主演予定の、NHK連続テレビ小説『おむすび』にも期待が集まっています。
2023年に、ロート製薬『肌ラボ 極潤プレミアムシリーズ』のCMに起用され、初めて使ったときの驚きや感動を表現していました。
1998年6月19日生まれ、静岡県出身のモデル・女優で、女優・広瀬アリスの妹としても知られています。
NHK連続テレビ小説『なつぞら(2019年)』や映画『ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年)』、スズキ『ワゴンR』をはじめとした、多くのドラマ・映画・CMに出演してきました。
2025年公開予定の映画『片思い世界』では、杉咲花・清原果耶とトリプル主演を務めます。
2020年に、資生堂『dプログラム』のイメージキャラクターに抜擢されました。dプログラムは、自身が学生の頃から使用している化粧品だとコメントしています。
化粧品のCM出演女優人気ランキング【中堅】
順位 | タレント名 | パワースコア | 調査時期 |
1位 | 綾瀬はるか | 43.5 | 2023年11月 |
2位 | 新垣結衣 | 42.0 | 2023年11月 |
3位 | 長澤まさみ | 40.7 | 2023年11月 |
4位 | 北川景子 | 39.5 | 2023年11月 |
5位 | 有村架純 | 36.9 | 2023年11月 |
6位 | 波留 | 32.3 | 2023年11月 |
化粧品のCM出演女優人気ランキング【中堅】を紹介します。世間からの好感度が高く、多くの女性が憧れる女優がランクインしています。
1991年6月17日生まれ、東京都出身の女優です。NHK連続テレビ小説『あさが来た(2015年)』で、主演を務めたことをきっかけにブレイクしました。
2023年には、コスメティックブランド『ロクシタン』のイメージキャラクターに抜擢されたほか、JCB・スズキ・大同生命保険など多数のCMに出演した経歴を持ちます。
ドラマ『ガラスの城(2024年)』で主演を務めただけでなく、ドラマ『グレイトギフト(2024年)』にも出演するなど、今後の活躍からも目が離せません。
1993年2月13日生まれ、兵庫県出身の女優で、姉はタレントの有村藍里です。
女優デビュー後、映画『ストロボ・エッジ(2015年)』『ビリギャル(2015年)』『花束みたいな恋をした(2021年)』など次々に主演を務め、実力派女優の仲間入りを果たしています。
2023年に花王『プリマヴィスタ』のイメージキャラクターに就任し、メイク用品『プリマヴィスタ デイトリートメントバーム<ローラータイプ>』のCMに出演しました。
2024年には、日産『ノート』のCMに登場したり、写真集『sou.』を発売したりなど、精力的に活動しています。
1986年8月22日生まれ、兵庫県出身の女優で、夫は歌手・タレントのDAIGOです。ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルとして、芸能活動をスタートさせました。
ドラマ『リコカツ(2021年)』や『家売るオンナ』シリーズ、映画『スマホを落としただけなのに(2018年)』『ファーストラヴ(2021年)』など、多くの主演を務めており、出演作品も豊富です。
2016年に、コーセー『エスプリーク』『白澄』のほか、コーセー創業70周年記念CMに出演しました。2023年には、同ブランドの『ONE BY KOSE』のCMに起用されています。
1987年6月3日生まれ、静岡県出身の女優です。映画『ロボコン(2003年)』で初主演を務めて以降、数々の話題作に出演し、現在では実力派女優として人気を博しています。
近年では、映画『シン・仮面ライダー(2023年)』や『キングダム』シリーズなどに出演しました。2024年には、映画『四月になれば彼女は』『スオミの話をしよう』で主演を務める予定であり、今後の活躍にも注目です。
2023年に資生堂のブランドアンバサダーに就任し、資生堂『アルティミューン』のCMに出演しました。
2001年に雑誌『nicola』の専属モデルとして芸能界デビューを果たし、その後女優に転身しています。
主演映画『恋空(2007年)』が大ヒットし、以降はドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズや、『リーガル・ハイ』シリーズなどの人気作に出演してきました。
2012年からは、コーセー『雪肌精』のイメージキャラクターを務めています。2022年には羽生結弦と声で共演し、2023年には自身が出演した11年分のCMを振り返る内容が放映されました。
1985年3月24日生まれ、広島県出身の女優です。ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ(2004年)』でブレイクすると、以降数々の話題作に出演を重ねてきました。
NHK大河ドラマ『八重の桜(2013年)』や、ドラマ『きょうは会社休みます。(2014年)』など、主演作品が数多くある人気女優です。
2010年からP&Gプレステージ『SK-II』のイメージキャラクターを務めており、長年に渡り透明感あふれる素肌を披露しています。
華やかなCMを彩る女優に注目しよう!
近年の化粧品のCMに出演する女優は、若手だけでなく、ターゲット層である年代に合った中堅・ベテラン女優も起用される傾向にあります。
同世代の女優であれば、ターゲット層が憧れやすく、目指しやすいといったリアル感があるためです。製品だけではなく、華やかに演出される化粧品のCMに出演する女優にも注目してみましょう。