女性タレント

映画『惡の華』で新鋭『Seventeen』専属モデル・秋田汐梨が新境地に挑んだ

旬の女優インタビュー
秋田汐梨(前篇)

©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会

 

9月27日に公開される映画『惡の華』で、主人公が憧れている優等生だが、やがて内側に封じ込めていたダークな部分を爆発させる佐伯奈々子役を演じたのは、今年9月号(8月1日発売)から雑誌『Seventeen』専属モデルとしても活躍している秋田汐梨。オーディションでは井口昇監督が「佐伯奈々子役は彼女しかいない」と高く評価して満場一致で選ばれたという秋田は、表現が難しい役を見事に演じた。

映画『青夏 きみに恋した30日』(2018年公開)で主人公が夏休みに訪れた地方に住む少女を演じ注目を集め、ドラマ『3年A組―今から、皆さんは人質ですー』(日テレ系・2019年1~3月)でも生徒役としてレギュラー出演した注目の次世代女優・秋田汐梨が、今、未来のヒロインへの第1歩を踏み出した。

『惡の華』は演じ終えて達成感がありました

©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会

 

──今回の『惡の華』は、今までの出演作とはかなりタイプが違う役柄でしたね。

自分にとっては挑戦が多かったので、撮影前は不安もありましたが、やり終えてみると達成感がありました。

──井口昇監督から役について、お話はありましたか?

オーディションで出演が決まってから、撮影に入る前に監督と役柄についてお話をしました。私が演じた佐伯さんは、優等生でクラスのマドンナ的存在だけど、実は裏にちょっとだけダークな部分を持っている女の子です。その部分がちょっとずつ引き出されていって、最後には爆発するというのが私の演じる役のテーマで。今はかなりぎゅっと凝縮してお話してしまいましたが(笑)、監督に1時間くらい細かく役柄についてお話していただきました。

──今回の役を演じるために、工夫したことはありますか?

私の実生活からはかけ離れている世界のお話だったので、佐伯さんという人がはじめはまったく理解できなくて。原作も読みましたが、一読者として読んでいても、私が読んでいいのだろうかというくらいに、ちょっと目をつぶっていたくなるような、大人っぽい描写もあって、最初は理解するのが難しかったです。でも、撮影前にセリフをしっかり入れて、自分なりに「佐伯さんは、このときこういう心情なのかな」と想像して挑んでいました。撮影現場でも、シーン毎に佐伯さんの心情について監督がアドバイスしてくださったので、答え合わせをする感じで、そんなに心構えをせずに、演じることができました。

──監督からほめられたことは、なにかありますか?

「高校のレストランでのシーンの表情が、とってもよかったよ」と言っていただきました。そのシーンは、リハーサルで私が監督のイメージする表情をしたみたいで。気持ちを作って自然と出た表情だったので、本番でそれを再現するのに少しだけ時間がかかってしまいましたが、褒めてもらえたことは嬉しかったです。

──完成した映画を見て、どう思いましたか?

台本を見ているときには、私の普通の生活の中では想像できないものでしたが、みなさんが演じている完成した作品を見て、完全な理解までは行かなくても、こういうことだったんだなと登場人物の心の中の気持ちが少し理解できました。

──この映画に出演して、得たものというと?

勉強になったことは、主演の伊藤健太郎さんもヒロイン役の玉城ティナさんも、本番の前から役に入っている姿を見られたことです。玉城さんひとりだけのシーンを、モニターで見させていただいていたことがありましたが、本番スタートの合図がかかる前に役になりきっていて、「役作りって、すごいな」と感じました。

インタビュー後篇では秋田さんの素顔に迫ります(9月28日配信予定)。

■映画『惡の華』

2019年9月27日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国ロードショー
原作:押見修造
監督:井口昇
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 / 飯豊まりえ
配給:ファントム・フィルム
©押見修造/講談社 ©2019映画『惡の華』製作委員会

 

秋田汐梨(あきた・しおり)

誕生日 2003年3月19日
出身地 京都府
所属事務所 スターダストプロモーション
公式サイト https://www.stardust.co.jp/section1/profile/akitashiori.html
公式ツイッター https://twitter.com/shiori_akita319
公式インスタグラム https://www.instagram.com/shiori_akita319official/