タレントパワーランキングの5月度調査の結果が発表された。そこで今回は、前回の2月度調査から最もタレントパワーを伸ばした「男優急上昇TOP20」を発表する。
竹野内豊、松山ケンイチが首位に急浮上
同率で1位に輝いたのは、竹野内豊と松山ケンイチだった。竹野内は主演ドラマ『イチケイのカラス』(フジ系)が最終回で13.4%の高視聴率を記録し、風変わりな裁判官役で新たな魅力を開花させた。松山は、織田信長役を怪演した映画『ブレイブ -群青戦記-』が3月に公開。4月には、約2年かけてボクサーの役作りを行った主演映画『BLUE/ブルー』が公開。プロモーションでバラエティ番組にも露出し、その田舎暮らしについての言及なども話題となった。
3位は永山瑛太。4月期の『リコカツ』(TBS系)で北川景子と夫婦役を演じ、堅物すぎる自衛官へのなりきりぶりが話題に。4位は、16年ぶりの続編『ドラゴン桜』(TBS系)が4月期トップの視聴率を誇った阿部寛。5月度調査のタレントパワーランキング男優部門では大泉洋に次ぐ2位となっている。
5位は鈴木伸之。鈴木は『ブレイブ -群青戦記-』で主人公(新田真剣佑)の親友の高校生・松本考太役を熱演。また矢作穂香と共演したレジーナクリニックのCMでも目を引いた。7月からは連ドラ『ボクの殺意が恋をした』(日テレ系)や映画『東京リベンジャーズ』に出演し、メインキャストの1人を演じる。
眞栄田郷敦、瀬戸利樹、鈴木仁、鈴鹿央士らが健闘
以降のトップ10には、眞栄田郷敦、瀬戸利樹、鈴木仁という若手が入った。眞栄田は4月期の『レンアイ漫画家』(フジ系)にカフェバーの店長代理役で出演。6月公開の映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』でメディア露出も多かった。瀬戸は1月期の『シンデレラはオンライン中!』(フジ系)に主演。4月からの『理想のオトコ』(テレ東系)にも連投した。鈴木は『ブレイブ -群青戦記-』に出演したほか、2月から放送されたドラマ『ホリミヤ』(MBS・TBS)でも活躍を見せた。
その『ホリミヤ』に久保田紗友とW主演し、4月期の『ドラゴン桜』で憎まれ役の秀才・藤井遼役を演じて話題になったのが、15位の鈴鹿央士だ。鈴鹿は7月16日公開の『星空のむこうの国』で映画単独初主演を飾るなど、大ブレイクの兆し。『星空のむこうの国』の公開に合わせて、タレントパワーランキングでインタビュー記事を公開予定だ。
今回は全体に、中堅・ベテランが目立つ結果となった。13位には、3月に日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、NHK大河ドラマ『青天を衝け』での徳川慶喜役でも再評価の波が来ている草彅剛がランクイン。鈴鹿と同率の15位には、気鋭の劇作家・加藤拓也によるNHKよるドラ『きれいのくに』で存在感を放った稲垣吾郎が入っている。また、ドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)でヒロイン(川口春奈)が憧れる社長役を演じた向井理が17位に。同じく17位に、NHK朝ドラ『おかえりモネ』で漁師役を演じる浅野忠信がランクインした。彼らのような脂ののった男たちとともに、若手の活躍にも期待したい。
文/泊貴洋